殺菌ランプ

本機で使用している国産殺菌ランプは、「殺菌線」と呼ばれる253.7nm の波長を放つ低圧水銀ランプです。その紫外線(UV-C)はヒトの目には見えない不可視光ですが、細菌や真菌の殺菌、ウィルスの不活性化に極めて有効であるとされ、医療用の殺菌器から一般家庭まで、「殺菌灯」として広く市販されているものです。

殺菌効果

紫外線(UV-C)による殺菌の効果は、エネルギー量(線量)と照射時間の積によって決定します。すなわち、空気中に浮遊する微生物類を死滅、または不活性化させるためには、「より強く」、「より長く」、そして「効率的で安全」に紫外線を利用する必要があります。出展:Panasonic 殺菌灯 技術資料より

殺菌線非照射
(殺菌率:0%)

殺菌線照射量
23[J/m 2]
(殺菌率:58%)

殺菌線照射量
30[J/m 2]
(殺菌率:87%)

殺菌線照射量
90[J/ m 2]
(殺菌率:99%)

※ MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)に、殺菌線量を変えて照射したときの、48時間培養後の寒天培地のコロニーを示したもの

有効性と安全性

紫外線が生物に与える影響は、核酸(DNA)への作用により、新陳代謝が阻害されたり原形質が破壊されたり、増殖能力を失うなどの作用があるとされています。ただし、その対象は細菌やウィルスに限定されるものではなく、地球上の全生物が該当するため、ヒトへの影響も決して例外ではありません。ヒトが紫外線(UV-C)を被曝した場合は、皮膚炎(やけど様の症状)、眼痛や結膜炎に似た症状等を引き起こし、ときには視力障害の原因ともなる障害が報告されています。紫外線は殺菌効果が得られる反面、ヒトにとっても大変厄介で危険な放射線なのです。すなわち、その取扱いや管理には、正しい見識と、充分な配慮と対策、工学的、および物理的な防護が必須とされています。